衛生管理と連動した食品工場のセキュリティ設備

工場のセキュリティ管理は非常に厳しく、作業員であってもチェックをクリアしないと出入りはできません。食品工場の場合、わずかな異物混入が重大なトラブルの原因になることから、セキュリティ管理の厳しさは突出していると言えるでしょう。食品工場は衛生管理が第一とされていることが多く、製造ラインに入る際は微量の埃すら混入しないことが徹底されています。また、食中毒を引き起こす細菌の侵入もあってはならないことなので、手洗いをはじめとする消毒作業は欠かせません。

手洗いを行わないと入り口のロックが外れないセキュリティ設備を導入している食品工場は珍しくないと言えます。汚れや害虫の侵入を防ぐ多重シャッターや自動的に消毒薬を噴霧するスプレーなど、衛生管理を目的とした設備も多数、導入されています。対人のセキュリティ設備として挙げられるのが顔認証です。予め登録した顔をカメラに近づけることで本人と認識し、出入りが可能になります。

鍵を使ったりパネルに触れることがないので、衛生面の問題がありません。わずかな汚れもあってはならない食品製造の現場において、異物の付着リスクがない顔認証は理想的なセキュリティ設備と言えるでしょう。しかし、機械による管理だけではチェック漏れが生じるのも否定できない事実です。手洗いなど特定のチェック項目をわざと省いて製造現場に入るケースは稀ではなく、個人の気の緩みから重大なトラブルに見舞われる可能性もあります。

どれほど高性能な設備を用いたとしても、最終的には一人一人の心がけが重要と言っても過言ではありません。

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